2007/11

2007/11/24【夕張】友子フォーラム in 夕張

日本の伝統的な鉱山労働者の組織であった「友子」制度。東北地方の鉱山労働者の移住によって、北海道の炭鉱へと移入されました。3年余の技術習得期間を経て、先輩の友子が立ち会った「取立式」で親分と子分の盃を交わして「友子」となり、はじめて一人前の坑夫として認められるという、独特の作法によって運営されてきました。
相互扶助の精神にたって共済と技術伝承を目的とする自治的な「友子」制度は、社会保障と教育が十分ではなかった戦前期に、炭鉱社会のセーフティーネットとしてしっかりと根付いていました。戦後に入ると、労働組合の結成や社会保険制度の充実、坑内労働の機械化によって急激に姿を消し、1970年代初頭に夕張で行われた取立式を最後に役割を終えました。
しかし、夕張市には、「友子」制度の一端に触れながら働き・育った市民が存在しており、その遺伝子が残っています。今回のフォーラムでは、近年の友子制度の研究成果を基に、「友子」制度の歴史的意義の評価し、地域コミュニティー再生に向けて活用する道を探りました。

  • 基調講演と「友子取立式」記録映像の上映
    村串仁三郎氏(法政大学経済学部名誉教授)
  • パネルディスカッション「友子制度の伝えるもの」
    村串仁三郎氏
    萩慎一郎氏(高知大学文学部教授)
    市原博氏(駿河台大学経済学部教授)
    久田徳二氏(ジャーナリスト)
    《司会》吉岡宏高(札幌国際大学観光学部准教授、NPO法人炭鉱の記憶推進事業団理事長)

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2007/10

2007/10/20【三笠】奔別立坑の学術特別公開

10月20日の全国近代化遺産一斉公開に呼応して、研究者や学校関係者などを対象に、三笠市にある奔別立坑の特別公開を行いました。あいにくの雨にもかかわらず約100人が見学に訪れ、1971年の閉山以来初めて公開された立坑巻室の大スパン空間に圧倒されていました。

 

 

 

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2007/06

2007/06/04【NPO】法人の登記が完了

炭鉱の記憶推進事業団では、3月3日に夕張市で設立総会を開催、3月13日に申請を道(空知支庁)へ提出し、NPO法人の設立手続きを進めてきました。2ヶ月の公告期間が終わり、5月28日付で認証状が発行され、6月1日に空知支庁・赤岡支庁長から吉岡理事長に手交されました。その後、6月4日付でNPO法人の登記も完了し、いよいよNPO法人として本格的な活動をスタートする基盤が整いました。設立総会から3ヶ月という、極めて早いスピードで設立登記ができたのも、多くの関係者の方のご助力によるものと感謝しています。

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2007/03

2007/03/03【NPO】設立総会

NPO炭鉱の記憶推進事業団は、2007年3月3日、夕張市のホテルシューパロで設立総会を開催し、定款・役員などを決定しました。

 

 

 

 

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